2025年12月18日、北見赤十字病院にて「LINE WORKS活用事例報告会」が開催されました。
本報告会は、院内での具体的な活用方法や運用上の工夫を共有し、各部署の業務改善につなげることを目的に、3部署からの事例発表が行われました。

■当日の流れ
当日は上林副院長のご挨拶から始まり、放射線技術科、リハビリテーション科、看護部の順で事例発表が行われました。各部署からは、導入の背景、現場での具体的な使い方、運用を進める中で得られた効果や改善点が共有されました。
上林副院長からのご挨拶:連携協定とこれまでの取り組み

冒頭では、2025年3月24日に北見赤十字病院と当社が連携協定を締結した経緯について触れられました。本協定は、院内業務の効率化にとどまらず、地域医療機関や介護・福祉分野との連携、さらには災害対応も見据え、ICTを活用した連携体制を強化していくことを目的としたものです。
今回の取り組みは、その協定内容を現場レベルで具体的に形にしてきた一つの成果である、という位置づけが示されました。
(連携協定の詳細はこちら:https://line-works.com/pr/20250324/)
運用面では、4月以降にワーキンググループを立ち上げ、ガイドライン作成を進行。「忙しい中でも決め事や調整はLINE WORKS上で進める」運用を意識してきたといいます。
2025年12月11日時点の活用アカウント数は370。院内226アカウントに加え、他医療機関や災害訓練、DMAT、救護活動、看護管理者会、消防・医師会等の連携にも活用が広がっており、平時・災害時を問わず「確実に連絡を取り合える基盤」として整備が進んでいる状況が共有されました。
事例1:放射線技術科 「予定表で“電話問い合わせ”をほぼゼロに」
放射線技術科 伊藤課長

■活用の背景:
放射線治療部門に隣接するCT室では、午前は共同利用や治療計画の撮影、午後はIVR※対応や固定具(シェル)作成が重なり、外来側からの予約確認の電話がCTの撮影中に入ることが課題となっていました。
電話対応のために患者対応を中断せざるを得ない場面もあり、外来側も「今、電話してよいのかわからない」状況が続いていました。
※IVR(Interventional Radiology)とは、CTやX線などの画像を見ながら、カテーテルや針を使って行う体に負担の少ない治療のこと。治療時間が前後しやすく、CT室の利用調整が難しいのが特徴。
■取り組み内容:
IVRの予約が入った時点で「LINE WORKS」のカレンダーに登録し、外来側は予定表を確認して、シェルの予約を避けて調整する運用に変更しました。
あわせて、CT点検日や休暇情報もカレンダーに登録したことで、10月に18件、11月に7件発生していた電話問い合わせ件数がほぼゼロに。撮影中に発生していた電話対応が解消され、患者対応を中断することなく業務を進められるようになった点が、現場にとって大きな改善効果として挙げられました。
その他にも、
・トークでの機器不調や大雪時の事前周知
・フォルダを活用したマニュアル共有(紙資料の削減)
などにも取り組み、業務効率化を進めていました。
事例2:リハビリテーション科 「“動けない・出られない”業務にフィット」
リハビリテーション科 武藤技師長代行

■活用の背景:
建物間の移動が多く、患者対応中は電話に出られない場面が多いリハビリテーション科。
また、業務が診療報酬に直結するため、スケジュール管理が非常に重要となるなか、調整が困難な状況でした。
■取り組み内容:
医師への確認や外来への事前承認など、電話中心だった連絡を「LINE WORKS」に集約。相手の業務を遮らずに連絡でき、既読確認も可能になったことで、双方の負担が軽減されたといいます。
また、福祉用具業者や支援学校との連携では、写真付きでやり取りができる点を活用。電話が難しい時間帯でも連絡が取れるようになり、調整の精度とスピードが向上しました。
課内ではで予定を「LINE WORKS」のカレンダーに一本化。ここで強調されたのは「機能より運用」で、誰が・いつ・何を入力するかを明確にし、運用ルールを文書化したことで、運用がスムーズに定着しました。
事例3:看護部 「応援調整」と「ペーパーレス会議」を両輪で
看護部 澤野師長

■活用の背景:
スタッフ数が多く業務が流動的な看護部では、電話やメールが中心の部署間の応援調整に時間がかかることが課題でした。また、大きな会議では会議資料の印刷・製本に多くの時間と手間がかかっていました。
■取り組み内容:
応援調整専用のグループトークを作成し、応援可能部署は時間や人数、希望部署は希望内容を投稿する運用に変更。当初は師長の個人アカウントで運用していましたが、属人化に伴う休暇時の停滞を防ぐため、共有アカウントへ切り替えました。さらに、端末をタブレットからスマートフォンを中心にすることで携帯性を補い、通知に気づきやすくなったことで、調整がスムーズになったといいます。
会議・委員会では、トークルームとフォルダを活用して資料事前共有し、会議当日はタブレットで閲覧する運用へ。これにより、メインの会議である師長会議では月 3 回各 1~2 時間程度かかっていた印刷・製本がほぼ不要となり、業務負担の大幅な軽減につながりました。
■まとめ
今回の報告会を通じて、「LINE WORKS」は単なる連絡ツールではなく、現場の負担を減らし、業務の流れを整えるための基盤として活用されていることが共有されました。
連携協定という大きな枠組みの中で、各部署が自分たちの課題に向き合いながら工夫を重ねてきた取り組みは、より安全で効率的な医療提供にもつながっていくことが期待されます。
LINE WORKSについてのご相談は「そうだん窓口」をご活用ください。
https://line-works.com/blog/businesschat/lineworks-sodanmadoguchi/


